取扱い注意!「間違った正しさ」との付き合い方

この世の雨(憂い)を全て呑み干す雨呑家(あめのみや)

天海夜 煌琉(あまみや こうりゅう)参上。

 

 

今回は

「間違った正しさ」との付き合い方

について語りたいと思う。

 

 

 

 

僕はFTMなのだが、

思春期を始め、まだホルモンを打ち始める前や

自分が本来の性別(男)に合わせて生活が出来ていなかった時は

自分というものがよくわからず、

精神的に非常に不安定だった。

 

 

「差別」に対してやたら敏感になったり

メディアが煽るような「正しさ」に触発されやすくなったり

ある意味「流されやすい」部分があった。

 

 

沖縄の基地問題では、

大学の先輩に誘われて関連イベントに参加したことがあったし

数年後は左寄りの友人と高江まで行ったことがあった。

 

また、可哀想な動物たちを救おうと、ヴィーガンを目指したりもした。

 

 

好きなアーティストのチケットが高額転売されている時は

転売厨を叩くようなツイートを支持したり、

自分自身も転売厨に対しての批判を呟いたりしたこともある。

 

 

しかし、今ではこういった

「一見正しいように見える”正しさ”」を全て捨てた。

 

 

場合によっては、過去に信じていた「正しさ」を捨て、

むしろ逆の立場の「正しさ」を支持することもあるくらいだ。

(それでも人と争うことは好まないが)

 

 

というのは、

 

 

自らの信じる「正しさ」を追求すればするほど

「”正しいことをしている”という歪んだ優越感」を抱くようになり

自分自身を「独りよがりな偽善者」に染め上げていってしまうような感覚

 

また、誰か(何か)を叩く気持ち良さと、

誰か(何か)に対する怒りが未だ収まらず

なんだか常にモヤモヤしている感覚…

 

 

それを実感するようになった。

 

 

 

 

 

イラストはわかりやすいように

アイドルとファンという例にしたが、

「正しさの象徴」に対する「信者」の「信仰心」が

強ければ強いほど排他的になり、

優越感を覚えることもあるだろう。

 

 

また、排他的になればなるほど、

「正しさの象徴と信者」及び「信者同士」の絆が深まるが、

場合によっては「正しさの象徴以外は信じられない」などの

「歪んだ正しさ」を支持してしまう危険性も含んでいる。

 

 

あなた自身がこのような偏った信仰に陥らないようにするには、

一つの「正しさの象徴」にのめり込まず、

どんな「正しさの象徴」とも距離を置いて付き合うのが良いだろう。

 

 

 

さて、このような「間違った正しさを信じている状態」

というのは、僕やあなたも含め、

全ての人が経験したことがあるのではないかと思う。

 

 

例えば、あなたがもし過去に厨二病だったり、

ヤンキーだったり、引きこもりだったり、

グレたりしていたことがあるのなら、

それはそれで「世の中に反発し、自らの正しさ」を追い求めている状況である。

人によってはカルト宗教などにハマってしまっていた人もいるかもしれない。

 

 

いずれの場合も共通しているのは

「”痛さ”と”辛さ”を伴うこと」である。

 

 

共通した価値観や目的を持った仲間と

お互いに「自分たちは正しい」と認識していれば楽しいかもしれないが、

自らの信じているものが「正しい」と思い込み、

それ以外、もしくは相反する世界の住人を見下してばかりいると、

一歩引いて周囲から見れば、

「ただの痛い人たち」と見られてしまうだけなのである。

 

 

もちろん、自分と相容れない人達と住み分けること自体は大切だし、

お互いの平和と幸せのためにも、むしろ必要なことである。

 

 

しかし、それは「他人には他人の信じるものや価値観がある」

と受け入れて認め、尊重することが出来て初めて、

健全なコミュニティを築き上げることが出来るのだ。

 

 

逆に、「自分は正しい」「それ以外は悪」という極端な思想を持ってしまうと、

「あなたが所属しているコミュニティ」と、

「あなたが生きているこの世界」との健全な関係を築くことが出来ず、

結果的に孤立を招いてしまうのだ。

 

 

思想や趣味の世界などのジャンルによっては、

そういった閉鎖的なやり方を好む場合もあるかもしれないが、

特定の人々とばかり仲良くしたり、

特定のリーダーの考えだけを支持したりしていると

自らの視野や可能性を狭めてしまうことにもなる。

 

 

俗に言う「洗脳されている」状態だよね。

 

 

そこから色々と嫌な思いを経験したり

様々な意見や情報を取り入れたりするうちに

「自分の信じていた正しさ」が

どんどんと揺らいで不安定になっていき

最終的には「本当の正しさではない」ことに気づくのだ。

(逆に信仰心が強まる場合もあるが)

 

 

 

もちろん、そういった「黒歴史」的な体験から

学べることもたくさんあるとは思うが、

あなた自身が自らの「正しさ」を追求する上で

知っておいてほしいことがある。

 

 

それは、

「本当に正しいことなど、この世には存在しない」ということだ。

 

 

いくらあなたが、自分では「正しい」と思っていた思想があったとしても、

同じ思想を持った人々の人間性に嫌悪感を覚えれば、

その思想が本当に正しいのか、考え直すことにもなるだろう。

 

 

例えば、アイドルやミュージシャンのファンにマナーの悪い人間、

狂信的で周囲をこき下ろすような人間が多ければ、

そういうファンに嫌気が差したり

自らもファンをやめるというのはよくある話だ。

 

 

一方で、あなた自身の「正しさ」を侵害する人物がいたとして、

あなたがその「正しさ」を守るために、

相手(誰か)への攻撃として明確な言葉や態度として表現してしまうことで、

相手、もしくは周囲からの反発を招き、信頼をも失うことになり、

かえってあなた自身が苦しむ可能性もある。

 

 

攻撃は諸刃の剣である。

 

 

攻撃をすることで、一定数の支持は得られるかもしれないが、

相手を、誰かを攻撃するたびに、

実は一番あなた自身を攻撃していることにもなるのだ。

 

 

それを自覚した上でネガティブな言葉を発しているなら、

時には他者批判も必要なことかもしれないが、

一方で、しょっちゅう誰かの悪口や愚痴ばかり言っている人がいる。

 

 

例えば、職場で上司の悪口を言う会社員や

井戸端会議で夫の愚痴を言う主婦などがそうである。

 

 

そういう人達はその「悪口や愚痴ばかり言っている」状態が

当たり前になってしまっているのだ。

 

 

本来なら、環境を変えるのは自分で決められることなのだが、

愚痴や悪口などの「正しさ」を言うことばかりに固執しているものだから、

その力を発揮しようと思わないのである。

自分で「現状維持」を選択している状態なのである。

 

 

それはそれで周囲から見れば

「自らの正しさ」により周りが見えていない状態なのである。

 

 

 

 

もしあなたが「正しさ」に固執して環境を変える選択をせず、

愚痴・悪口などを言ってばかりの被害者意識に陥っている恐れがあるのなら、

無自覚にやっているからこそ、

自ら自覚して、考え方の癖を変えていかないといけない。

 

 

でないと、自ら発した「正しさ」によって

「何だかよくわからないけれど、辛い。」などといった

鬱のような状態に追い込まれてしまう危険性もあるので、

気をつけよう。

 

 

「正しさ」は自らの主張をする上で手軽なようでいて、

実は取扱い注意なのだ。

 

 

また、誰かに酷いことを言われたとして、

その言葉をいつまでも恨みに思ってしまう人もいるかもしれない。

 

 

そういう場合は、

時に自らの「正しさ」を捨ててみたり、

相手の言動を、自分の中で「なかったこと」にしてしまうのも良い方法である。

 

 

要するに、スルースキルだね。

 

 

「他人の不正や悪質な行為が許せない。」

「だから見て見ぬふりはしたくない。」

…そんな正義感が強いあなたにとって

「なかったことにする」という選択肢は耐え難いものだろう。

 

 

しかし、

「あなたがこれ以上苦しまない」「鬱にならない」

「健やかに楽しく生きる」ために…

 

「自らの”正しさ”を捨てること」

「他人の”悪”を時には知らんぷりをすること」

これらは、実は最も有効な方法なのだ

(※もちろん、犯罪に手を貸すのはダメだぞ。)

 

 

だからこそ、

「この世には”真の正しさ”など存在しない」

「全ての物事は、人間が意味づけしているだけである」

という諦めも、時には必要なのである。

 

 

 

程よい距離感で「正しさ」と付き合おう。

 

 

 

 

さて、今回は

「間違った正しさ」との付き合い方

ということで、

 

「自分の正しさ」を「間違っているかも?」と認める勇気

「自分の正しさを侵害する相手」をスルー(知らんぷり)する勇気

について語ってみた。

 

 

誰がなんと言おうと、みんな自分が一番可愛い。

あなただってそうだろう。

 

 

だからこそ、他人との衝突やトラブルがあった時に

あなたがが信じる「正しさ」やあなた自身、

同じ「正しさ」を支持するコミュニティ、

もしくは世の中の常識だとか道徳だとか倫理観だとかを

なんとしても守りたいのはわかる。

 

 

しかし…

 

最も守るべきなのは、

「あなたの作り上げた正しさ」や「他人が決めたルール」でも

「世間の常識」でも何でもない。

 

 

最も恐れるべきは、本来は守る必要のない「間違った正しさ」によって、

あなた自身が壊され、潰されてしまうことである。

 

 

そして…

 

 

最も大切にするべきものは、

「そのままのあなた自身」「あなたの心」であることを、

どうか忘れないでいてほしい。

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