青春18きっぷ2020春⑤ノスタルジックな秘境駅・小和田

“コリュ”こと天海夜 煌琉(あまみや こうりゅう)だよ。

 

「青春18きっぷ2020春」ということで、

2020年3月の関東→四国への旅の記録を綴っていくこのシリーズ。

 

今回は前回に続いて、飯田線の旅で途中下車した、

“とある秘境駅”の貴重な写真を楽しんでもらえたらと思う。

 

 

前回はこちらから↓

 

飯田線に4時間ほど乗車した後は、

秘境駅として有名な小和田(こわだ)駅に下車した。

 

 

なんと驚くことに、僕以外にももう一人の乗客が降りていた。

 

2人で電車を見送った後は周辺を散策する。

 

 

ショベルカーが置いてあるが、人はおらず、何かの作業の途中でもなさそう。

 

 

三県境界駅の看板。

小和田駅はちょうど静岡県、長野県、愛知県の県境近くに存在しているようだ。

また、当駅の所在は静岡県浜松市天竜区となり、意外に思った。

 

 

駅からも既に天竜川が見える。

早く間近で見てみたい…!

 

 

 

さっそく駅の校舎へ降りてみる。

 

 

 

駅に人はいないようだ。

 

 

 

時間が止まったような空間。

なんだか異世界へ着た感覚。

 

 

「花嫁号 大和田初ラブストーリー」とは何か?

 

当手記の冒頭にも「恋愛成就駅」の看板があったが、

これは1993年当時、雅子様が皇太子妃に決まった時に、

旧姓「小和田(おわだ)」と駅名との名前が同じ(読み方は違うけど)ということで、

当駅で式を挙げるカップルを募集したようだ。

 

そして、そのカップルは式の当日、この「花嫁号」と称する電車に乗って来たようで、

駅の中には、結婚式を挙げる様子の写真が、今でも丁寧に飾られてあった。

 

「花嫁号」はどうやら常時運行されていたわけではなく、

この式だけ特別に運行された臨時列車のようだ。

 

 

机の上にノートが置いてある。

 

 

色んな人がそのノートに旅の記録を綴っていた。

(僕も帰りに何か書いた気もする。)

 

ちなみに上の写真の木の箱の中には、旅人たちによるこれまでの「冒険の書」がぎっしり詰まっていた。

電車を待っている間に読んでみるのも面白いかも。

 

 

このような形で思い出を残しているのも良き。

 

 

外に出て駅の外観を撮影。

古いけれど木造で温かみがあり、ノスタルジックな印象を受ける。

 

 

いよいよ駅の下へ降りてみる。

 

 

 

先程の結婚式の関連物として、東屋の中に「愛」と書かれたベンチがある。

カップルで小和田駅に下車した暁には、思い出作りにいかがだろうか。

 

 

坂を下っていくと、廃屋を発見。

 

 

そっと中を覗いてみる。

 

 

 

いろんな物が無造作に置かれているが、廃墟の割には綺麗な印象。

さすがにもう人は住んでいないだろうが、なぜそのままの状態になっているのか気になる。

 

 

そしてこちらは工場跡らしく、かつて製茶工場だったようだ。

 

 

撮影はしたけど、さすがにいつ崩れるかわからない状態なので、

中には入っていない。

でも工場の廃墟ってちょっとかっこいい。

 

 

ちなみにこのあたりで初めて、

僕以外に当駅で降りたもう一人の乗客と会話をした。

 

見た目は10代後半…大学生くらいだろうか。

小柄で優しそうな感じの男の子だった。

 

なぜここに来たのか聞いてみたところ、

どうやら仲間内で「水曜どうでしょう」の企画を真似たようで、

自分が引き当てたものに書かれていた内容を、実際にやってみる…

といった感じだそうだ。

(企画の具体的な内容は忘れた。)

 

若いって良いね〜。

なんでも「不可能」なものを「可能」にしちゃえるような年頃だもんな。

ぜひぜひこれからも色々なことに挑戦してみてほしいな!

 

帰宅後、今回の思い出もきっとお友達に話したことだろう。

 

「なんか男なのか女なのかわからない変な奴いた」って(笑)

 

 

彼にいったん別れを告げ、引き続き周辺の散策を。

 

 

車が目も当てられない状態で転がっている。

これはどうやらダイハツのミゼットという車種らしい。

 

 

恐らく事故に遭ったわけではなく、そのまま廃棄された可能性も高いが、

ライトも抉られている上に、タイヤまで外されている様子があまりにも悲惨すぎて、

なんだかちょっと悲しくなった。

 

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ミゼット良いね!レトロかわいい。

 

しばらく進むと、小さな滝のようなものがあった。

 

 

↓インスタグラムに映像を載せてみた。

 

 
 
 
 
 
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ちょろちょろと流れる水に癒やされる。

 

 

どうやら1時間ほど歩いたところに集落があるらしいが、

今回そこは目指さずに、天竜川の周辺を散策することにした。

 

 

もちろん道は整備されていないので、慎重に進んでいく。

 

 

時々落ちている枝を跨ぎながら歩いていくと、小さな無人の神社にたどり着いた。

 

 

こちらは小和田池之神社

 

置いてあるペットボトルが新しいので、参拝に来ている人物がいるのだろう。

近くに車を停めるのは無理そうなので、集落からわざわざここまで来ているのかな?

 

 

ここで、ちょっと勇気を出して、川の近くまで降りてみることにした。

 

※この日は晴れていたが、川の近くへ降りるのは、足元が悪い場合があるのであまり勧めない。

実行される場合は自己責任でどうぞ。

 

 

眼前に広がる天竜川。

電車から観る風景とはまた違い、迫力がある。

 

 

季節柄、桜もちらほら咲いている。

 

 

山の木が全て桜だったら綺麗だったろうに。

 

天竜川の映像はこちらから↓

 

 
 
 
 
 
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まだまだ少し時間があるので、

このあたりでいったん引き返し、集落へ向かう道に向かうことにした。

 

 

しばらく進んでいくと、この辺りで先ほどとはまた違う小さな滝を見つけた。

 

 
 
 
 
 
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ちなみに集落側の道を進んでいくと言っても、

さすがに時間の関係上、集落まで行くのは無理だろう。

 

もし次の電車を逃したら、また2時間もここで過ごさなきゃいけないし、

時間的にはまだまだ15時代とは言え、周囲が暗くなる前に撤退したい。

そのため、駅の近くには余裕を持って戻りたいのだ。

 

 

というわけで、丁度よいくらいの距離を歩いたら、途中で引き返してしまった。

 

 

こちらの民家は最初の廃屋を別の角度から見たもの。

 

 

しっかりした造りではあるが、全く同じ建物なのに古民家のように見えるね。

正直、自分が旅した場所でも細かい部分まで覚えていないので、

他の人のブログで確認しなかったら、完全に別の建物だと思い込んでしまっていただろう。

 

 

先程のミゼットとは違った場所にまた別の車が転がっていた。

あまり車に詳しくないけど、これもミゼットなのか?

 

最初は1台の車がパックリ割れてしまっているように思えたが、

よく見ると両方とも運転席側なので、それぞれ別の車っぽい。

 

それにしてもこの惨状…

 

どうしてこうなった…?

 

まったくの謎である。

 

 

駅のホーム以外にも「三県境界駅」の指標があるので、ぜひ探してみてね。

 

 

駅に戻ってきた。

 

ここで先程の男の子と再会したわけだが、

彼は主に塩沢集落方面を歩いていたとのこと。

反対側は道がなく危なそうで、なんだか怖かったそうだ。

 

 

そりゃそうだよな…

普通は歩きやすそうかつ安全な場所を選ぶよな(笑)

 

 

しかし少年よ…

たまにはちょっとだけ冒険してみてもいいんだぜ?

 

 

 

…皆様も、悪い大人の誘惑には気をつけましょう。

 

 

旅の出会いは一期一会。

彼には前日に長野で買ったみそパンを一つおすそ分けしてあげて、

それぞれの想いを胸に、電車へ乗り込んだのであった。

 

 

…というわけで、小和田駅の様子をお伝えしてきたが、いかがだったろうか?

 

あなたがもしこの駅に訪れることがあったら、ぜひあちこち散策してみてほしいのだが、

駅にトイレはないので、その辺で用を足すことになるだろう。

 

周辺は朽ちた建物や車がそのままにされていて、

ちょっとセンチメンタルな気持ちにもなるが、

川の流れる音や木々のざわめきが心地よく、

誰もいない寂しさはあるにせよ、煩わしい現代社会を忘れさせてくれる。

 

そして何より…天竜川を間近に眺められる絶景を独り占めしつつ、

大自然を満喫できるのは最高だ。

何も無いからこそ、この場所でしか見出だせない楽しさがあることだろう。

 

 

さて、次回の18きっぷの旅の記録だが…

電車の旅はいったんお休み。

 

晴天の中、浜名湖周辺をサイクリングして、

浜名湖ガーデンパークを訪れた時のことをお伝えしたいと思う。

 

お楽しみに!

 

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