梅干しを土用干し&初めての梅シロップ作り しかし意外と苦戦…

2021年から始めた梅仕事も、今年でついに3年目。

 

さて、前回は梅干しづくりの様子と、日本酒で梅酒を作ったことを書いた。

また、梅干しの種が無限ヨーグルト製造機(!)になるということも紹介した。

 

 

3年目となると、少しずつ作業にも慣れてきて、

新しいものに挑戦したくもなるのである。

 

というわけで今回は、前回の梅干し作りの続き(土用干し)の様子と、

今年初めて挑戦した梅シロップについて記録をしていきたい。

 

約一週間にもわたる台風の後… ようやく土用干しへ

 

まずは梅干しの続き。

 

 

梅干しを保存用の瓶に移し替えるため、

先にシャレオツな瓶を購入しておいて、

ひたすら土用干しができる日を待っていた。

 

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今年は7月下旬にようやく赤しそを漬けたのだけど、

8月に入ってすぐに大型台風が来たうえに、

しかも2回連続で沖縄を直撃した。

 

加えて、その後もしばらくスッキリしない天気が続いたので、

三日三晩干せそうなタイミングをなかなか掴めずにいた。

 

台風が来た時の記録はこちら↓

(聖書に関する内容が主だけど、それでも良ければどうぞ。)

 

とはいっても僕の部屋のベランダは雨よけがあるので、

確実に雨が入らない位置に干せば、

一時的な雨天であれば大丈夫そうではあった。

 

ただ、ネットに梅を並べる手間が掛かるわけだし、

本来であれば、三日間カンカン照りの日に干したいところ。

 

しかし、沖縄の天気は変わりやすいもので、

事前の予報では雨や曇だったのに、当日晴れになるなどして、

「この3日間に干せばよかった〜!!」と思ったこともしばしば。

 

せっかく美味しい梅干しを作りたいのなら、

焦って干しても仕方がないので、

早まる気持ちを抑えつつ、ただただその時を待つ…

まさに忍耐の日々であった。

 

そういうわけで、土用干しをする日を選ぶのが、

今年は過去最も難しく感じられたわけだが、

日々、天気予報アプリとにらめっこしつつ、

ようやく!!8月下旬に梅を干せることになった。

 

そしていよいよ土用干しの前日。

あらかじめネットに並べておくことに。

 

 

こちらは一ヶ月くらい漬けておいたもの。

良い感じに着色されてはいるが、このまま食べるには少々固そうだ。

 

実を言うと、上の写真の容器は3リットルなのだが、

こちらは元々梅シロップを作っていた容器で、

黒糖シロップを2リットルに移し替えたことで、

梅干しを3リットルの方に余裕で詰めることが出来た。

 

元々は逆の予定で容器を購入したのだけれど、

結果的に両方共ちょうどよいくらいの量になって良かった。

 

 

…話を戻すが、梅酢から梅と赤紫蘇を取り出し、

ネットに梅干しを並べていった。

 

 

赤紫蘇は、ネットの一番下にクッキングシートを敷いて並べた。

 

こうすることで、落下した赤紫蘇がネットに絡まるなどして取りにくくなったり、

床に落ちて無駄になったりしてしまうリスクを最小限に防ぐ。

 

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そして、三日三晩、ベランダに出して干したわけだが、

事前の天気予報では3日間ほぼ晴れだったのに、

曇りの時間が多かった日もあった。

 

そのため、念の為と思いもう一日干してみたのだけど、

そもそも今回の梅はかなり小さめな物がほとんどだったから、

もしかしたら3日も干す必要がなかったのかもしれない…と思った。

 

まぁ結果的に梅酢に戻したので、

万が一干し過ぎだったとしてもあまり関係なかったが、

3日という数字にこだわらず、それよりかは毎日朝晩に状態をチェックして、

ベストなタイミングで取り込んだほうが良かったな。

 

そして干し終わった梅干しがこちら。

 

 

梅干しは梅酢に戻した。

なぜなら、梅酢と分けて保管すると、その分また別の容器が必要になるので、

一緒にしてしまうほうが省スペースになるからだ。

 

写真は少し時間が経った後のものではあるが、

やはり干したことで、より美しい赤色へと変わっていた。

 

まだまだ去年の梅干しが残ってはいるが、こちらの梅干しも食すのが楽しみだ。

 

沖縄の黒糖で梅シロップを作ってみた

 

3年目の梅仕事となる今年は、

梅干しと梅酒に加えて、梅シロップを作ることにした。

 

それまでは「梅シロップなんて作っても、保管する場所がないし…」

と思っていたのだが、

どうやら常温でも保存できる方法があることを知り、

今年の夏も暑くなりそうだし、ドリンクとして飲むのも良いなと思い、

挑戦してみることにしたのだ。

 

まず初めに、梅シロップに使う砂糖を何にするかを考えていたところ、

せっかくだから、沖縄の黒糖を使ってみようと思い立った。

 

面白いことに、沖縄の黒糖は産地によって味も形状も違うらしく、

甘みや塩気、酸味などが微妙に異なるようだ。

 

梅シロップにはどの黒糖が合うのだろうと思い、

今回は特に甘みが強いとされる多良間産を使うことにした。

 

 

260g入の多良間産粉黒糖を6パック購入。

 

こちらの黒糖は、純黒糖の中でも安くてコスパが良い気がする。

オーガニックスーパーでもよく見かけるし、僕も普段遣いでよく使う。

今回使用する梅は1300gなので、砂糖も同量で良いだろうと思い、

実際に使用したのは5パックだった。

 

しかし、それでも1kg入の他の黒糖を買うより断然安かったし、

加工品ではない純粋な黒糖で、かつコスパを重視する方にもおすすめ。

 

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梅酒を作った時と同様に冷凍梅を使用。

まぁ冷凍梅だからいつ作ってもよいのだが、

暑い時期に作ってこその梅シロップなのと、

冷凍庫の場所をとるため、早く作りたいと思ったのが正直なところだった。

 

 

作り方そのものは簡単。

冷凍梅と黒糖を交互に入れていく。

 

 

3パックくらい入れたところで、黒糖が入り切らなくなってしまった。

この日は一旦ここで終えて、ひとまず隙間ができるまで待つことにする。

 

 

翌日…

 

 

早くも黒糖と梅が溶けてスペースが出来たので、

残りの黒糖を追加していく。

 

 

材料はすべて入れたので、再び数日間放置する。

 

 

昨日入れた黒糖と、新しく入れた黒糖の層が

ハッキリしていてかつ美しい。

 

 

え…俺の梅シロップ…失敗…?

 

10日後の梅シロップはこちら。

 

 

もう黒糖もほぼ溶けているし、梅もエキスが出きった感じがある。

 

しかし…

 

この間に重大な問題が起きたのだ。

 

なんと、シロップを作って8日目か9日目くらいに、

産膜酵母が発生してしまったのだ。

 

僕は自家製ぬか床で事前知識があったため、

ひと目見て白カビではなく、産膜酵母だとわかったのだが、

こちらは味が落ちてしまう原因にもなるし、

万が一カビだったら…という不安も生じた。

 

そもそも冷凍梅を使っているから出来上がりも早いし、

さらにどうやら梅を取ってからも発酵はし続けるみたいだし、

それなら黒糖さえ溶ければ良いので、

もっと早めに実を取ってしまえば良かった…と反省した。

 

参考↓

 

 

というわけで、やや凹みつつも、梅シロップを加熱することに。

 

 

僕は元々、リンク先の動画のように、

梅の実を入れっぱなしで、あえて発酵させる梅酵素シロップを作る予定だった。

 

しかし、もしアルコールが発生したら違法になってしまうのと、

今の様子だとまた産膜酵母が発生してしまうと思い、

いったん加熱して実を取り出す方法で、常温保存をすることにした。

 

 

こちらが取り出した梅になるが、現在はタッパーに入れて冷蔵庫で保管中。

これでまたジャムを作ったり梅味噌などの調味料を作ったり

さらには梅ゼリーやケーキなどのお菓子に使ったり…

なんとまぁ夢が広がることやら。

 

 

加熱殺菌したシロップは、2リットルの瓶に入れ直して常温で保管。

この作業をした時は、梅干しを干す前の時期だったので、

右の梅干しもまだ重しをしている状態である。

 

 

しかし…なぜかその後も再び産膜酵母が発生。

 

ちゃんと加熱殺菌&容器の消毒もしたのに!?

 

きっと加熱殺菌した時に温度が足りていなかったのだと思い、

ひとまずその部分をすくって再加熱した。

 

今度こそ大丈夫だろう…と思い、様子を見ていたが、

しばらくして、またまた産膜酵母が出来てしまった。

 

さすがに再々加熱をするのはもう嫌になり、

産膜酵母を見つけるたびにその部分をシロップごとすくって、

料理などに消費していた。

 

それらを繰り返していたら、

不思議なことに…現在は所々に泡ができるくらいで、

産膜酵母などは発生しなくなった。

 

結局のところ、原因はよくわからなかったが、

飲んでも全く問題ないので「まぁいいか」といった感じ。

 

冷凍梅な上に2回も加熱するなどして、

普通に作るより味も風味もかなり落ちていそうだが、

今回は初めてだし、常温保存を前提とした方法なら、

こういう経験も仕方ないか。

 

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レードルも大活躍したし、購入しておいてよかった。

 

そういうわけで、

今では豆乳に混ぜてラッシー風ドリンクにしたり、

凍らせてアイスにしたり、かき氷にかけたりして、

完成した梅黒糖シロップを使いまくっている。

 

 

あ、ちなみに左はにんにく塩麹

 

 

この段階ではまだ米麹を瓶に詰めただけのように見えるが、

現在は完成して、料理に大活躍。

便利で美味しすぎて、これだから発酵生活はやめられない。

 

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なんやかんや大変だったけど、今となっては全て良かった

 

というわけで、梅干しの全行程の作業をひとまず終わらせたのと、

梅シロップを作って、途中で色々やらかした様子をもお伝えした。

様々な経験をしたことでかえって学びにもなったし、

今になっては全て良かったと思っている。

 

ちなみに、7月に帰省した際、去年作った梅干しを親にあげたところ、

「少ししょっぱいけど美味しい。」と言ってくれた。

別の親戚からも自家製の梅干しをもらっていたようだけど、

それは紫蘇を使っていないもので、不思議と甘く感じられた。

 

僕の場合は3年連続で赤しそ梅干しを作ったので、

今後は塩の割合を変えたり、違う種類の梅干し(蜂蜜漬け)を作ってみたり、

色々なバリエーションに挑戦したりしてみるのも良いかもしれないな。

 

 

せっかくなので、それぞれのラベルも作ってみた。

 

次回はこちらのラベル作りの様子と、

日本酒で作った果実酒について語ろうと思う。

 

それではまた次回。

カミマニ〜♪