依存的な相手の言いなりにならない魔法の言葉

以前、「”あなたの領域”に他人が踏み込んできたら」

という内容の記事を書いたことがある。

 

 

 

 

まず、相手があなたの領域に踏み込むこと…

 

 

それはつまりどういうことかと言うと、

 

 

「あなたは〇〇すべき。(決めつけ)」

「〇〇しなさい。(命令)」

「〇〇しないと〇〇しません。(条件を提示)」

 

 

といったように

相手の都合を考えず、一方的に相手に要求をすることだ。

 

 

上で紹介している記事は、

相手からそのようなことを言われた時に、

あなた自身を楽にする考え方を説明したもの。

 

 

自分の領域も相手の領域も尊重し、

感情が込み上げたら言いたいことを言うことで、

依存的な相手を振り払い、相手との適度な距離を保つことができるのだ。

 

 

…さて、今回の記事では

「なぜ、相手の領域に踏み込んではいけないのか?」

もう少し詳しく説明したいと思う。

 

そしてさらに、

「相手の言いなりにならない魔法の言葉」

伝えていけたらと思う。

 

 

 

相手の領域に踏み込みすぎるとどうなるか?

 

 

「あなたは〇〇すべき。(決めつけ)」

「〇〇しなさい。(命令)」

「〇〇しないと〇〇しません。(条件を提示)」

 

 

こういうことを言い続けているとどうなるか?

 

 

 

まぁ、仕事にしろ家庭にしろ

相手が言うことを聞いてくれれば、

あなたはやりやすくなるよね。

 

 

自分にとって都合が良い人物になるように、

すごく嫌な言い方だけれど、

相手を「調教」「教育」するわけだから。

 

 

 

しかし…

これはお互いに信頼しあっている関係ならまだ良いのだけれど、

中途半端な関係性だと相手から反感を買うことになる。

 

 

また、たとえ信頼しあってても、

「相手が反発しないから」

と調子に乗って一方的な要求をするのもよくない。

 

これも相手が不満を抱えてしまう原因になりかねない。

 

 

 

それでは、どういうやり方で伝えればよいかと言うと…

 

 

すごく基本的なことだけれど、

相手に「お願い」することだ。

 

 

なぜ、「お願い」なら良いかと言うと…

 

 

最終的に「そのお願い」を受け入れるかどうかは、

相手が判断することだからだ。

 

 

これは別に「自分の意見を押し付けている」わけではないよね?

 

 

自分の要望を言っただけで、相手の領域には踏み込んでいない。

 

 

あなたのお願いに対して、もし相手が「無理、出来ない」と感じたら?

当然、断られることになるのだけれど、

それでも相手を恨んではいけない。

 

 

「ダメか…仕方がない。じゃあ別の方法を考えよう。」

 

…と、気持ちを切り替えて、また別の方法を考えれば良いことだ。

 

 

成長が出来る人というのは、

どんな状況も楽しみながら前向きに試行錯誤をしていく人だ。

 

 

逆に、依存度が高い人間は

自分の思い通りにならないと不平不満や文句を言うのだ。

 

 

僕も過去に関わってた人は

身内も含め後者のタイプが本当に多かったし

僕自身もそうだった。

 

 

僕自身も「嫌われたくない」「あることないこと言われたら嫌だ」

という恐怖心を抱いていたので

無理をして自分を安売りすることも多かった。

 

 

過剰な要求を受けてオーバーワークをしてしまうため

ミスも多くなるし

さらに「ちゃんとやらなきゃ」という強迫観念に囚われて

自分自身が疲弊してしまう。

 

 

結果、自分の価値を自ら下げてしまい

相手からも

「だからあなたはダメなんだ」と否定され

より多大な要望や要求を受けることになってしまう。

 

 

自分自身も

「こんなことも出来ないから自分はダメなんだ」

と思うようになる。

 

 

そういったことが積み重なり、

クレームや批判などをやたら恐れるようになってしまった。

 

 

 

でも、今なら言える。

 

 

 

そういった一方的な押しつけや決めつけは

 

 

すべてスルーOK!!!!

 

 

…ということを。

 

 

あなたが嫌だと感じる言葉をスルーするためにも

この魔法の言葉を唱えれば良い。

 

 

「そうですか。あなたはそう思うんですね。」

 

 

この言葉自体は、相手自身を受け入れ、

相手の意見に対して最低限の敬意を払っているので、何ら問題ない。

 

 

しかし、あなた自身は相手の意見や要求に対して従う必要はあるのか?

当然、そんな義務は全くないのだ。

 

 

相手の言うことを聞き入れるも聞き入れないも、

あなた自身が判断してよいのである。

 

 

人の意見に左右されることがなければ、

あなたの領域に相手を踏み込ませないで済む。

 

つまり、相手があなたを「都合の良い奴」と認識しなくなるので

相手があなたに対して依存してこなくなる。

 

結果、相手とあなたの距離感を適切なものに保つことが出来るし、

不平不満ばかりの嫌な人はあなたの元から離れていく。

 

 

逆にあなたが人の意見にいちいち左右されることなく、

「ブレることのないしっかりした自分」を確立していれば

あなたを大切に思う人ばかりが寄ってくるようになる。

 

 

それでもギャーギャー言ってくる奴には

頭の中で次のような言葉を呟いても良いし

場合によっては口にしたって構わない。

 

 

「あ、そう。」

 

 

面倒くさい奴にはこの一言で突っぱねれば良いことだ。

 

 

 

「右から左へ受け流す」どころか、

安全圏(自分の領域)というバリア内にいるから一切寄せ付けない。

 

 

 

まとめると、

あなたが人から要望やアドバイスを受けたとして、

それを「参考」として受け入れるのは良いのだけど、

すべて従う義務や必要は全くないということ。

 

 

「意見の一つ」として捉えれば良いだけだ。

 

 

 

…さて、ここで気をつけたいことは、

あなた自身も相手に対して、

どうしても言いたいことがあるとか、

相手に対して意見や不満があるとか、

アドバイスをしたいとか、

接している上で様々な願望や要求が出てくると思う。

 

 

それを言ってはいけないということではない。

 

 

むしろ、言いたいことは言っても構わない。

 

 

ただ、

「最終的な判断はすべて相手自身にある」

…ということを覚えておこう。

 

 

 

このような考え方を繰り返していくうちに、

「相手があなたに求めていること」を理解しつつ

「あなたが相手に求めていること」をはっきり伝えられるようになるはずだ。

 

 

僕もまだ自分の思いを伝えるのがうまくできないのだが、

以前よりかは意見を言えるようになったし

むしろ誰も仕切らないと、自然と中心的存在になる…

そんな一面があることにも気づくようになった。

 

 

何も言わないくせに全て相手任せにして不平不満を言う…

そんなダサい奴になりたくないからだ。

 

 

 

一人ひとりにとって価値観やルール、正義は違う。

 

 

それがぶつかった時に

相手に対して憤りを感じるかと思う。

 

 

そんな時は

「そう思う人もいるんだな。」

「色んな意見があって面白いな。」

「教えてくれてありがとう。

くらいに思って

あまり深く考えすぎないようにしよう。

 

 

例えあなたと意見や考え方が違う人と出会っても

「あなたが大切にしていること」も

「相手が大切にしていること」も大切に出来るように

 

 

また、相手に言いたいことを言わせてあげながら、

あなた自身も言いたいことを言えるようにするために

 

 

お互いに尊重し、信頼できる人が常にあなた自身の周りにいる…

あなたにとって心地よい環境を見つけられるように

 

 

少しずつでも良い。

 

誰の基準でもない、「あなた自身が感じている思い」を

眼の前の人に伝えられるようにしていきましょう。