何か落ち込んだり不愉快な思いを抱いている時に
「あなたは悪くないよ。」
という言葉をかけられたことがある人は多いかと思う。
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もしくは、自分がそのような言葉をかけた経験もある人もいるだろう。
実際、いじめや暴力など何かしらの被害を受けた状況で
さらに多くの人から責められているなど四面楚歌の状態であれば
その言葉の効果は絶大だろう。
この言葉をかけられた人物は
その言葉をかけた相手に対して
「この人は私の味方だ。」と思い、
優しい、信頼できる人物などといった認識をするだろう。
しかし、この言葉こそ扱いに気をつけなければいけないものはない。
というのは、この言葉は傷ついた相手の傷口に
応急処置として薬を塗るだけにすぎないのである。
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残念ながら、根本的な解決法にはならない。
いや、場合によっては塩を塗ってしまうことになるかもしれない。
実はそれくらい注意が必要な言葉なのだ。
「自分は怪我をしやすいんだよね〜。」と言いつつ
毎回怪我をするたびに傷口を薬を塗ってもらうようなものだ。
たまに怪我をするくらいなら良いのかもしれないが、
頻繁に怪我をするようであれば、
怪我をしてしまう根本的な原因を除去する必要がある。
もしかしたら段差でつまづきやすい、
つい無理をしてしまい疲労で筋肉がうまく使えないなど
身体の使い方や癖に問題があるかもしれないし。
もしくは自分が怪我をしやすい体質だと自覚しているなら
仮に怪我をしてもすぐに治るような体質にしていかないといけない。
その場合、日頃の生活習慣を見直すことが改善のヒントになるのかもしれないし。
身体の機能がきちんと働いていれば自然治癒力も高まるからね。
つまり、「あなたは悪くない。」という言葉だけでは
本当の意味で自分(相手)を救うことは出来ないのだ。
根本的な考え方を変えたり、
嫌な出来事に対する対処法などを身に着けたりなどしていかないといけない。
でないと、いつまでも
「私は悪くない。」という被害妄想や依存的な考えに陥ってしまう。
それの何が悪いかというと、
マイナスのエネルギーを周囲に与えるのはもちろんだけど、
「あの人は〇〇してくれない。(私はやってあげたのに。)」
…というように
一方的な思い込みで周囲の人に不満を抱きやすくなり、
場合によっては攻撃的な態度に出てしまう可能性がある。
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「あなたは悪くない。」
もしあなたがこの言葉をかけられたときは
一旦はこの言葉に甘えて良い。
でもだんだんと自分をなるべく苦しめない、
傷つけた人間に対して生まれる恨みつらみの感情に支配されない、
自分にとって幸せな考え方をするようにしていこう。
「あなたは悪くない。」
もしあなたが相手に対してその言葉をかけるときは、
ただの慰めだけでは無責任だ。
実のところ、自分自身の心の傷を癒せるかどうかは、
他者はあまり関係ない。
いくら心優しい人が自分を慰めてくれたところで、
その好意を受け取るかどうかは自分自身にしか選択できない。
つまり、自分の機嫌をとるのは自分自身にしかできないことなのだ。
本当にその人の為を思って言うのであれば、
あなたではなく、自分自身で傷を癒せるように
どのような考え方をすればよいのか教えてあげよう。
相手の問題にも必要以上に干渉しない。
相手が本当に強い人物になれるまで暖かく見守り、
相手が助けを求めたその時に手を差し伸べれば良い。
その人の傷が本当の意味で早く癒えるようになるには
それが一番の優しさなのだ。
正義感が強い人、白黒はっきり付けたがる人ほど
悪い、悪くないという視点にこだわりがちだけど、
それは「自分が楽に生きられるかどうか」ということにはあまり関係ない。
それなら自分が楽に生きられるように、
あまりこだわりすぎないのも一つの方法なんだよね。
「正義」にこだわらず、「依存心」を捨てていくには
良かったらこの辺↓の記事も参考にしてみてね。
↓”正義”にこだわるのか?それとも自分の”機嫌”を優先するのか?
↓人から何か言われるのを待っていてはいけない。依存的な考えから脱却しよう。
こんにゃくのように強くしなやかに
ゆるく気楽に生きよう。