優しい嘘か 残酷な真実か

最近、時間に余裕がある時に

「わしゃがなTV」というチャンネルの動画を流しているのだが、

ドラゴンクエストのバトルえんぴつで遊ぶ回があったので、

大笑いしながら観ていた。

 

 

↑竜王チートすぎワロタ

 

うわぁ〜〜〜〜〜バトエンなんて懐かしい〜〜〜〜〜

当時はクラスの中でめっちゃ流行ったわぁ〜〜〜〜〜

ペンケースの中にごっそり持っている奴いたなぁ〜〜

 

…と、バトエンに関する話はひとまず置いておいて…

 

動画の中で、ドラクエⅥのアモスというキャラクターについて触れられているのだが、

梶田氏は、アモスがパーティキャラだということを知らなかったため、

「アモスに真実教えちゃった人」…と、中村氏から指摘されている。

 

実際、アモスは魔物との戦いで負傷してから、

夜になるとモンスターと化して、街の人に迷惑をかけてしまう。

その真実を教えると、精進の旅に出てしまい仲間にならないが、

嘘を教えると仲間になるということだ。

そのため、人によっては梶田氏のように

アモスが仲間になることを知らずに終わるケースもありうるだろう。

 

 

あぁそうか…

アモスってそんなキャラだったっけ…

 

 

確かに二つの選択肢のうち、どちらかを選ぶかで、

アモスが仲間になるかどうかが変わることは、僕も知っていた。

 

しかし、その選択肢が「嘘でごまかすか、真実を伝えるか」というのは、

たとえゲームとはいえ、当時キッズだった自分にとっては、

非常に重く体全身にのしかかってきたのを覚えている。

(確か僕も初回で真実を教えてしまい、ちょっと後悔したような気もする。)

 

結果的には、嘘を伝えても別の方法で解決することができるので、

プレイヤーにとっての利益にはなるのだが、

真実を伝えた場合のアモスは、それまでの行為を人々に詫びることなく、

逃げるような形で街を出るのは、果たしてどうなのか?

…と疑問に思う部分もあるけどね。

 

それでも、ドラクエってこのように哲学的な内容を

ストーリーやイベントの中にそれとなく盛り込まれてあるので、

改めて、さすが名作OF名作だなぁ〜と感じた。

 

このように、当人は知らずに罪を犯したり、他の人を傷つけていたりした場合、

真実を伝えるべきか否か、対応を迫られることもあるだろう。

 

ひとまず優しい嘘でもついて、別の解決方法を探すべきなのか?

本当に相手のためを思って、真実を伝えたほうがいいのか?

 

(カツラがズレてるけど…言うべき?)

 

僕が思うに、これは何が正しいということはなくて、

ケースバイケースだと思う。

 

実際、仕事やプロジェクト、その他人間関係の問題などで、

人づての苦情を伝えなきゃいけない時や、トラブルが生じた場合など、

本人にその事実を伝えなきゃいけなくなることもあるだろう。

 

 

 

ただし、これは非常に難しい問題でもあり、

上記の手記にもあるように、苦情や悪評を相手に伝える場合は、

一歩間違えると人格否定になり、当人を傷つけるだけである。

 

そのため、相手をコントロールしようと必要以上に話を誇張することがないよう、

また、感情的になって相手を罵倒しないよう注意しなければならない。

本当に相手が良くなってほしいと思うなら、

愛をもって、事実だけを淡々と伝えられれば良いだろう。

 

一方で、特に必要がないのであれば、

あえて何も言わずに様子を見たり、

適当にごまかしたりしても構わないと思う。

 

話が通じない相手は、何を言っても言い訳したり、

自分を正当化しようとしたり、反論などをしたりするだけであり、

不毛な言い争いで終わってしまう可能性も高い。

 

相手がそのような人物なのかわからない段階では、

ストレスを感じない程度に、時には相手に話を合わせるのも、

不要なトラブルや自分への悪評を生じさせない、一つの方法ではある。

 

また、相手に自分の想いや考えが伝わるかどうかは、

自分が信頼される立場にあるか否かや、相手との信頼関係などにもよるし、

自分が伝えるよりも、他の誰かに任せたほうがいい場合もあるだろう。

 

そして、もし相手に信頼されていないようであれば、

それは自分のせいだと思うことも大切。

せめて今よりも信頼される人間になれるように、

考えを切り替えて次に生かしていくのも良いかもね。

 

 

ちなみに、僕のスタイルとしては、

基本的には他人のやり方や考えにはあまり干渉しないので、特に何も言わないのだが、

どうしてもアドバイスをしたくなった場合は、

相手にとってもメリットを感じられるよう、

できるだけ冷静に、丁寧に説明できるよう努めている。

 

また、非常に嫌な思いをした時は、覚えている限りの事実と、

不快に感じたことだけを伝えることにしている。

 

それで歩み寄ってくれない人はそれまでだし、

謝ってくれたのなら、嫌なことはさっさと忘れたいと思う。

 

そもそも相手に不満を伝えられない、無理そうだと判断したら、

その人とは距離を置くのが良いだろうとも思っている。

 

相手に指摘しないことで、今後不都合が生じ続けて損をするのは、

相手の自己責任であって、自分には関係ない。

そんな自分を冷たいなと思うこともあるが、

逆に真実を伝えられる人って、本当に優しい人だよな〜って心から思う。

 

物事の真理を伝えること、

相手がそれまで信じてきたことを否定する事実を伝えることは、

非常に勇気がいることである。

 

今は無理して伝えずに、”その時”が来たら伝えればいいこともあるし、

とりあえず伝えるだけ伝えてしまったら、

あとは相手次第だと割り切るのも良いだろう。

 

僕としては、その必要性に迫られた時に、

相手に真理を伝えられるのかどうかはわからない。

仮に伝えたとして、自分がやるべきことをやったのなら、

それがどんな結果になるか…

 

最終的には全て、神に委ねたいと思う。