青春18きっぷ2020春⑩夏目漱石縁の地・松山で…雨の大正浪漫探訪

“コリュ”こと天海夜 煌琉(あまみや こうりゅう)だよ。

 

「青春18きっぷ2020春」ということで、

2020年3月の関東→四国への旅の記録を綴っていくこのシリーズ。

 

今回と次回に分けて、

1日まるまる使って松山を観光した時のことを書いていきたい。

 

今回は松山探訪・昼編ということで

大正浪漫を感じられる洋館や温泉街の様子、グルメなどをお伝えしていこう。

 

 

☆前回はこちらから↓

 

 

18きっぷの旅も全て終わり、最後は松山での観光できるよう、

丸一日をフリーな時間にした。

 

せっかくだから、路面電車の伊予鉄道も利用したいところだけれど、

ひとまず街中周辺をぶらぶら散歩したいので、後で利用することに。

 

 

オレンジ色の車体が特徴的だね。

 

 

こちらはマドンナ時計というものらしい。

 

 

特別目立つわけでもないが、このレトロでオシャレな形が好きである。

 

 

残念ながらこの日は一日中雨のようだ。

正直あまり濡れたくはない…ということで、松山銀天街に入ってみる。

 

前日に訪れた、宇和島などの商店街はだいぶ閑散としていたので、

人で賑わっていることに安心感を覚える。

 

 

坊っちゃん列車ミュージアムに入ってみることに。

ちなみにこちらの施設は、スターバックスの店の中にあり、

奥のほうに進んでいくと、伊予鉄に関する展示品を見ることができる。

 

 

こちらは伊予鉄道1号機関車の模型。

坊っちゃん列車と呼ばれるものだな。

 

「坊っちゃん」とは、かの有名な夏目漱石の作品でお馴染み。

当時松山を走っていた蒸気機関車がその作品にも出てきており、

その蒸気機関車が「坊っちゃん列車」と呼ばれるようになったのだとか。

 

 

模型といえど、再現度が高い作りに興奮する。

 

正面から見た図。

 

かの漱石も乗りたといふ機関車に 我乗りたしと思ふなり。(テキトー古語)

 

坊っちゃん改版 (新潮文庫)/夏目漱石・著
※クリックすると楽天商品ページ

 

 

 

ここらでお昼にすることに。

松山に来たら、食べたいものといえば決まっている。

 

それは…

 

 

鯛めしーーー!!!!

 

…しかしこれは一体どうやって食べたらいいんだ?

 

 

僕が困惑しているのを見たからか、お店の人が親切に食べ方を教えてくれた。

どうやらこちらの鯛をご飯の上に乗せて食べるようだ。

 

 

美味い!!!!

 

最初からこの状態で出てくるわけではないため、自分で作れる満足感もあるね。

お腹も心も満たされたし、もう松山観光はこれで終わりでいいや←おい

 

 

…というのは冗談で、建造物として気になっていた、

国重要文化財 萬翠荘に来てみた。

 

萬翠荘は、旧松山藩主の子孫・久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が、

大正11年に別邸として建設した洋館である。

 

 

右上が萬翠荘の本館。

この和洋折衷な風景に心癒される。

 

 

こちらは愛松亭(あいしょうてい)跡。

 

 

愛松亭は、夏目漱石の下宿先だったようだ。

この敷地自体は松山藩の家老屋敷の跡地であり、

そこに愛松亭もあったということだ。

 

 

…とはいっても3ヶ月くらいしかいなかったようだ。

その後はどこで暮らしたのだろう。

 

 

松山だけに伊予伊予(いよいよ)!萬翠荘の建物に入ってみよう。

 

 

優美かつ荘厳な玄関から、半ば貴族気分で古の世界へと誘われる…。

 

 

こちらは建物一階部分。

 

建物内部の構造はもちろん、

窓や暖炉、テーブルなど、一つ一つのアイテムにもこだわりが感じられる。

 

 

2階の廊下部分。

 

ちなみに萬翠荘の設計者は木子七郎(きご しちろう)という人物だそうだ。

 

木子の生まれは代々宮大工の家計だったそうで、

日本国内の主要な建造物を多数手がけたそうだ。

 

その数なんと300以上!!

 

それくらいの数を担当したのであれば、

他にも何かしら木子の建造物を見たことがあるかもしれない。

 

 

ステンドグラスの絵はぜひ間近で見てほしいところ。

 

 

2階にもいくつかの部屋があって、期間限定の展示を楽しめる場所もある。

 

 

「自分がここに住んだら、どのように部屋を活用するだろう」

…などと想像しながら周ってみると楽しいだろうね。

 

 

当時の伯爵は一体どのような気分で、

テラスから松山の街を眺めていたのだろうか。

 

 

照明も様々な種類があって楽しめたので、

ぜひ細かい部分まで注目してみてほしい。

 

 

…というわけで、今回はあえて中の写真を厳選したが、

外観から内装の細部に至るまで見どころ満載の建造物なので、

ぜひご自身で訪れて、その非日常的な世界を体験してみてはいかがだろうか。

 

 

ちなみにこちらは萬翠荘の隣にあった建物だが、

当時活用されていたものだろうか?

何なのか忘れてしまったのと、中には入れそうになかった。

 

 

また、こちらは萬翠荘の敷地内にある喫茶店「愛松亭」であるが、

残念ながらこの日は開いていなかった。

 

漱石の下宿先が今は珈琲店になっているんだね。

形態は変わっても、彼の愛した場所や作品が、

このようにして受け継がれていくのは良いことだ。

次に来た時はぜひ立ち寄ってみたい。

 

 

…さて、次の場所へはこいつ↓に乗って移動しようか。

 

 

…というのは冗談で、伊予鉄道に乗ってたどり着いたのがこちら。

 

 

道後温泉駅!!

 

温泉には入らないだろうけど、温泉街を観光するのは好きなもんでね。

 

 

どうやら伊予鉄道では上の方に載せているオレンジの列車だけじゃなくて、

機関車型の「坊っちゃん列車」も運行しているそうだが、

残念ながら今回はご縁がなく、乗ることができなかった。

 

 

こちらは道後温泉駅前にある「坊っちゃんカラクリ時計」

 

この後ちょうど時間が2時となったので、その仕掛けを見ることができた。

 

何の変哲もないこの時計が、時間になると飛行機の形へトランスフォームして

バチバチと火花を散らしながら大空へと飛び立って行く…

 

…というわけではないのだけれど←おい(二回目)

どんな仕掛けがあるのかは、ぜひ直接見て確かめてほしい。

 

 

こちらは時計のすぐ隣りにある足湯なのだけれど、

雨も本降りになってきたので誰も利用する人がおらず。

晴れていたら屋外の足湯も楽しめるのにね〜。

 

 

雨を避けるために道後商店街へ。

「道後ハイカラ通り」とも呼ばれているようだ。

天井の造りが素敵。

 

 

様々なお土産店が立ち並んでいるが、ひとまず素通り。

 

 

こちらがかの有名な道後温泉!!

 

 

しかし残念ながら今回は特に温泉へ入らない。

僕は基本的に個室の温泉しか利用できないからだ。

 

その代りなのか、街中をしばらく歩いていくと、

神は僕に嬉しいサプライズを示してくれたのだ。

 

足湯があった!!

しかも屋根があるので雨でも安心!!

 

 

お湯が大変気持ち良くてゆっくり過ごした。

雨で寒くて温まりたかったので、ホッコリするよね。

 

 

足先から十分に体が温まった後、次に目指した場所はこちら。

 

 

伊予伊佐爾波(いよいさにわ)神社

 

 

階段多いし急だし登るのが大変そうだな。ファイト!!

 

 

苦労して階段を登った甲斐があり、美しい本殿が迎えてくれた。

 

 

僕はこの時まだ基督(キリスト)者ではなかったのだが、

今(2022年以降)は神社にはあまり行かなくなったものの、

建物自体を観るのは好きだし、宮大工さんの職人技にはリスペクトしている。

 

 

階段の上から臨む景色も美しい。

 

 

さて、最後は道後公園内を歩いていったんホテルに帰るとしよう。

以下は公園の景色や桜、木の写真をひたすら載せていくので、

公園を散策している気分で読んでほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は道後公園駅から再び伊予鉄に乗ってホテルへと戻り、

夜までいったん休息を取ることにした。

 

 

さて、次回は夜の松山の様子について書いていきたい。

 

雨が降り止まぬ暗闇の中、あの有名な城の近くも探検してみたので、

お楽しみに!

 

☆続きはこちらから↓