
沖縄県立美術館で開催中の水木しげる展へ行ってきた。
↑安っぽいパロディイラストだな(笑)
夏休み中だし子供がわんさかいるだろうなと思ったらそうでもなくて、
思ったよりも静かでゆっくり観れたと思う。
展覧会では絵や漫画など、作品のクオリティが非常に高いので、
非常に繊細な一つ一つの線を、目が空くように眺めていた。
特に草とか花とか植物の描写は凄いぜ…。
雑草さえも精密で雑に描かない。
もはや「雑」草じゃないよ!!
俺だったら途中で飽きていい加減に描くよ(汗)!!
色合いも良かった。
とある作品の淡い水色と赤色がお気に入り。
カラフルな色を使っている作品もあったが、画面が全くうるさくない。
このように技術的な面でも参考になったし、
作品が素晴らしいのはもちろんだけど、
この展覧会は「水木しげる」本人の人柄にフォーカスされているため、
彼の人生哲学や生き方を学ぶ意味でも勉強になった。
水木しげる氏は作品も含め、自分のことを非常に話す人間だったのだ。
戦争に関する作品はもちろんだけど、
自分の体験を通してメッセージを伝えている。
その伝え方が反発するようなタイプではなく、
淡々と事実を伝えるため非常にリアリティがある。
受け手が自分で考える余韻を与えているかのように。
それと、漫画家さんって、
引きこもって作品を描き続けているイメージあるけど全然そんなこと無くて、
特に水木氏はアクティブに世界中を旅していたんだなって印象を受けた。
海外のファンも多いみたいだし、たぶんだけど展覧会にも観光客がいたように思う。
さらに、普段も外出中、そこにまるで妖怪がいるかのように
様々な写真を取りまくっていたそうだ。
やっぱり同じところに留まるよりも外に出たほうがインスピレーションを受けやすいよね。
僕もふとした瞬間にアイデアが降りてくることあるし、
それはルーティーンワークでは得られないことだ。
そして、彼はコレクターでもあったらしい。
水木氏が集めた民芸品のコレクションも圧巻だったな。
沖縄のアンガマーもあったし。
そういえば北欧などの北の地域はシンプルでおしゃれなデザインが多いけど、
南の地域って独特なデザインが多いよね。宗教的というか。
でも強烈なキャラクターを生み出すには良いヒントになるんだろうし、
彼にとって南という地域は強い縁があるんだろうな。
沖縄の妖怪や沖縄戦関連の作品も紹介されてたけど、
沖縄もその一つに違いない。
(だから頼む…沖縄からも鳥取に直行で行けるようにしてくれ!!!!)
そして、沖縄も形の変わった木や植物が多いし。
まれに人体や内蔵を思わせるような形の木に出会うことがある。
がじゅまるなんかまさに…「何か」いそうな雰囲気だし。
…さて、水木氏のような偉大な人物になるには
努力が必要かもしれないけれど…
どんな悲惨な状況で身体の一部を失ったとしても
どんな貧乏で惨めな気持ちになったとしても
自分を信じて愛し続けることが肝心。
それが自分らしくいられる秘訣なのだろう。
それは偉大じゃなくても
やろうと思えば誰でも出来ることだ。
でも、できなくて苦しんでいる人が多い。
ほとんどの人は皆、小さな頃から否定されて生きてきたからだ。
妖怪だって決して完璧ではない、
個性があるから魅力的なのに、
皆と同じになりたがる人、
完璧になりたがる人が多いのはなぜか。
のんきに暮らして、
怠け者になって、
ぐっすり眠って、
楽しく生きる。
ただの妖怪作品を描く漫画家じゃない。
現代人が忘れているものに気づかせてくれる、そんな人物だったんだろうな。
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読みたい作品は多々あれど、とりあえずこちら↑をダウンロードしてみた。
鬼太郎はもちろんだけど、戦争関連の漫画も読んでみたいね。
なんか他にもたくさん書きたいことあった気がするけど忘れてしまった。
妖怪の〜〜〜〜〜せいかもねそうかもね?????
……………というわけで思い出したらまた書こうと思う。
あ、今更だけど現代版の鬼太郎、絵柄可愛いよね。
てか猫娘足長すぎるし可愛すぎじゃね?
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けしからん!!!!
…よし決めた、6期鬼太郎のアニメも観よう(笑)。