父の死が教えてくれたこと③ー火葬場での珍事ー

ジェンダレス妖怪”コリュ”こと

天海夜 煌琉(あまみや こうりゅう)だよ。

 

 

今回は、父親が亡くなった時の話の続き…ということで、

父の遺体と対面した時の様子について

考えたことを書いていきたい。

 

 

前回↓

 

父の訃報を受けたけれども、

台風のために2日も沖縄から出ることができなかった。

 

しかし、火葬前日にやっと飛行機が飛ぶことになり、

中部国際空港から宿泊地である静岡を経由し、

当日は早朝に起きて地元・宇都宮まで向かった。

 

 

 

 

↑今回中継地として宿泊した三島のホテル

Hotel Gee Haive(ホテル ジー ハイブ)(2018年9月8日グランドオープン)さん。

 

 

おしゃれなホテルだったし、室内にはシャワー室がないが、

トイレはあるという面白くもありがたい造り。

 

 

シャワーは頻繁に利用しないから別にいいけど、

トイレは室内にないと不便だしな。

あと、洗濯機と乾燥機が無料で使えたのもありがたかった。

 

 

朝早く出たため、朝食ビュッフェにありつけなかったのは心残りであるが、

ぜひまた利用したいと思う。

 

 

 

 

緊張からか、ほとんど眠れなかったけれど、

当日は朝早く無理やり起きて、

ガラガラの鈍行グリーン車で実家へと向かう。

 

 

 

 

ちなみに、下調べによると三島などはホームでグリーン券が買えないため、

SUICAに書き込む形ではなく、窓口で切符を購入したのだった。

 

 

 

 

父との対面は思ったよりあっけないものだった。

 

 

10年ちょっと前に亡くなった祖母の場合は、

死後から遺体が自宅に安置されていたので、

最後まで皆でずっと一緒にいられた記憶がある。

 

そして、母方の祖母のときは、葬儀場に前泊したのだが、

その時から遺体が近くにあり、最後まで祖母と皆と一緒にいられた。

 

 

そのため、今回はまず家に遺体が無かったのが驚きだったし、

火葬場まで赴いても、火葬の時間まで本人と対面できなかった。

 

 

献体を行った関係もあるのだろう。

 

 

 

それでも、今コロナで遺体と対面できなかった人もいる中、

顔を見られただけでも幸運なことだ。

 

 

 

父方の祖母が亡くなった時の父は、祖母の側から離れようとせず

「お母ちゃん!!お母ちゃーん!!」

とずっと叫んでいたのだった。

 

 

その様子だけ見れば、何も知らない人からは

「ずいぶんお母さん思いの息子さんなのだろう」

と思われるに違いない。

 

 

しかし、正直なところ、家庭は機能不全家族だった。

 

 

生前の祖母と父との親子仲は良いとはいえなかったし、

「お母ちゃん」なんて呼んでいたのも聞いたことがない。

 

 

その姿を痛ましく思いつつも、

 

「そのおかげでこちらがばーさんに迷惑かけられてたんだし、

死んでからじゃ遅いんだよ」

 

とも思ったものだが…

 

 

今思えば、それからだ。

 

 

父が徐々に元気を無くしていったのは。

 

 

 

見た目は年齢よりもだいぶ老けてしまったが、

外で飲み歩いたり、周辺を散歩したり、

なんの役にも立ちなそうな安いものを買ってきては家族に呆れられたり…など

本人なりに楽しそうにも見えた。

 

 

しかし、近年はずっと家にいるようになっていったので、

もしかしたら寂しかったのかもしれない…

 

 

そう考えるとだんだん可哀想に思えてきて、

ここ数年は以前ほど憎らしく思わなくなった。

 

(こちらが憎らしく思っていただけであり、親子仲は別に悪くない)

 

 

 

 

 

遺体との対面時、父親はえらくやせ細っていた。

 

 

 

なぜか目と口が半開きだったのだが、

当然ながら瞳孔が開いているので、

やはり「死んじゃったんだな」と思った。

 

 

口が開いていたのは、何か言いたかったからか?

 

 

しかし、当然ながら、返事がなかった。

 

 

肺炎なら苦しかったろうね。

 

 

後日、著名な先生のYoutube動画の中で、

「老衰で亡くなるほとんどの高齢者の最終的な死因が肺炎であり、

他の死因と比べれば、比較的苦しくない」

と説明があったので、まだ気が楽になれたものだが…

(どの動画かは忘れたので思い出したら貼っておく。)

 

 

 

それでもまだ死ぬ年齢としては若いと思われたし、

 

毎日大量の酒を飲んでもピンピンしているんだったら、

一度は一命を取りとめたくらいの強い悪運があるんだったら、

きっと乗り越えることができたろうよ

 

そう思ってしまうのだった。

 

 

 

身体はシーツで覆われていたので、足は見られなかったが、

母の話によると、骨が見えそうで抱えたら折れそうなくらいだったとのこと。

 

 

皆で棺桶に花を敷き詰めて、

皆で棺の蓋を締めて、

これから遺体を火葬炉に入れると、係の人から案内される。

 

 

「これで最後か…さようなら」

 

そう別れを告げながら

棺が炉の中に入っていくのを静かに見送ろうとした。

 

しかし、その時、不思議なことが起きた。

 

 

 

 

 

台車で棺を入れる際に、何かが引っかかったようで、

スムーズに入らなかった。

 

 

係の人に「少々お待ちください。」と言われ

1〜2分ほど待つことになった。

 

 

「嫌がってんのかな、最後まで往生際が悪いのも親父らしいな」

 

 

場違い的な表現になるかもしれないが、

こんな感じで皆が少々ほっこりする光景も見られた。

 

 

オカルト的な話を信じるわけではないが、

父親の霊が本当に邪魔をしていたのだったら面白いと思った。

 

 

かなり前向きに捉えるならば、

父はひょうきんで堅苦しいことを嫌う面もあったため、

少しでも皆の笑顔を見ようと、場を和ませてくれたようにも思えたし、

 

なぜか遺体となった本人と対面した時よりも、

本人を最も近くに感じられた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで係の方にまで

ワガママ親父が迷惑をかけてしまったわけだが、

最終的には無事、火葬炉に入れられた。

 

 

それでもこれまで、涙は一滴も流れなかった。

 

 

それよりも、あの父親のために、

こんなにも皆が悲しんでくれることに、心からありがたいと思い、

なんだか泣きそうになった。

 

 

 

そして、待合室への移動のため、一旦その場から去りゆく際に、

心の中でこうつぶやいた。

 

 

 

「今までありがとう」

 

 

 

火葬中の待合室で食事をすることになったが、

ソーシャルディスタンスとして席が図のように配置され、

妙な距離感を感じ、なんだか余計虚しくなった。

 

 

 

 

 

その際に道中の浜松で買った味噌饅頭を皆に振る舞うことになり、

 

「お菓子まで準備している時間がなかったから助かった!」

 

と家族から大変感謝され、大変驚いたのだった。

 

 

 

↑こちらは饅頭じゃなくて、自分用に買っておいた安倍川餅。

 

 

 

 

↑美味かった。

 

 

 

本当に自分は今回、何もしていない。

 

父の生前の世話にしろ、葬儀の準備にしろ、

皆家族がやってくれたことだ。

 

むしろ饅頭しか買ってこなかったから、

他にもなにか買えばよかったと申し訳なく思った。

 

 

こうして、最終的には無事に火葬が済んだのだが、

一度骨粗鬆症で入院したにもかかわらず、

思ったよりも骨が元気なようにも思えた。

 

 

夜は久しぶりに母と兄と家族3人で食事ができて、

ちょっとだけ楽しかった。

 

 

本当はもう一日家にいたかったのだが、

台風により前倒しで翌日帰ることになり、実質一泊になってしまったわけだし、

慌ただしくはあったが、家族との貴重な時間を過ごせた。

 

 

葬儀は骨葬となるわけだけど、一週間以上も先となるし、沖縄での生活もあるし、

「最後のお別れ(今回の火葬)は、一生に一度のことだから、

会えなかったら後悔するだろうけど、

お葬式はお経読むだけだから来なくて大丈夫だよ。」

と気を使ってもらえた。

 

 

また、四十九日の日程も決まっているとのことで、

「納骨はどっちでも良いけど、コロナがあんまり酷かったら無理しないでもいいよ」

とのことだった。

 

 

お世話になっている寺は、まぁ所謂コロナ脳ってやつで

「ソーシャルディスタンス!!三密回避!!マスク!!」

を徹底しているとのことで、そちら様にも気を使っているように思えた。

 

 

まぁ確かにその話だけ聞けば、

その人達は県外者を怪訝に思うタイプかもしれないな。笑

 

 

しかし、身内の弔事に他人の価値観など全く関係ない。

毎日報道されている数字は全くのデタラメだし。

 

葬式に出られない分、なおかつ皆とゆっくり過ごせなかった分、納骨の際も帰省して、

改めて一つの命と向き合っていく所存だ。

 

 

それに、納骨の時は施設での食事はしないだろうから、

その時は皆で外食して、肩寄せあって食事を楽しめたら良いなぁ。

 

 

政治家だって「ディスタンスなし、三密なし、マスクなし」だし。爆

 

 

 

 

↑激しく同感。

 

 

 

↓次回へ続く。

 

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