絵本展を通して死生観を考える

那覇市の県立美術館で行われていた絵本展に行ってきた。

 

国際通りのレストランでランチを済ませ、
ちらっと見てこようかなという程度で訪れた。

 

春休みだったのか親子や小学生でわんさかしていたが、
大人だけで来ている方も結構多かった。

 

僕も思わず夢中になって、色んな本を手にとって読んでしまった。
特に、シュールな作品が多く並んだナンセンス絵本のコーナーは全部読んだかな。

 

ここでは、その絵本展で気になった本をいくつか紹介したいと思う。

 

まず、「3匹のコブタ」なんて有名だけれど、
視点を変えたり立場を変えたりしただけで随分違うなと思った。

 

立場が変われば、視点が変わる。

だから誰も本当の真実などわからないのかもしれない。

誰もが知っている話だからこそ、解釈も様々で奥が深いと思った。

 

まず、こちらの絵本だが、とにかく狼がかわいい。
肉食動物が弱者という点では、なんとなくズートピアに通じるものがある。
狼達が色々な動物に助けられているのも、微笑ましい感じ。

 

 

これも面白かった。
言い訳がましいと言えばそうなのかもしれないけど、
これもまた1つの考えということだし、
似たようなことは世の中に沢山起こっている。
狼の視点を通して、そんな世間を皮肉っているのだろうな。

 

 

あと、誰でも知っていると言えば、「赤ずきんちゃん」。
女の子が主人公ということもあり、
会場にあった絵本にも、最近の本なのか萌え絵系のものがあった。
「狼と娘」という構図もさながら、性的なイメージと結びつきやすいところはあると思う。

これも色々な考察がされている話ではあるけど、
背表紙のおどろおどろしいロゴに惹かれ、とある本を手に取った。

 

 

これは元の話に加えて、別の狼にも襲われるという話らしい。
パラパラと読んでしまったので2匹目が出て来る意味がよくわからなかったけど、
失敗を学んで成長したってことなのかもしれない。
会場の解説にもあったように、敵国に打ち勝つための精神論も含んでいるのだろう、
しかしこの2匹目、アホすぎてむしろ可愛く思えた。

 

 

会場の本を全部読んだわけではないけど、
やなせたかしさんの絵本が一番好きかな。

 

 

復讐が本当に良いことなのか…考えさせられる。
作者のやなせさんが絵本を通して伝えたかったメッセージ…
しっかりと心に刻もうと思う。

 

 

僕の場合、やっぱり好みなのか、
会場の本を手に取る時にほっこりするようなものよりも、
どうしても暗そうな話に行きがちである。

 

シュールな絵本も結構あったので面白かったけど、
僕は映画にしろ絵本にしろテーマが重いものが好きというか、
生と死を考えるきっかけになるものに興味があるらしい。

 

亡くなった人はいないけれど、日常は進んでいく。
それは悲しいことだけれど、それが新しい日々の始まりなんだなって
ちょっと前向きにもなれた。

 

これは斬新な死生観。最後のまとめ方も良い。

 

 

ぬいぐるみだけど、ある種の「死」という意味ではこれも好きだ。
絵も好きだけど、最後が非常に切ない。
酒井駒子さんの繊細な絵がその切なさをさらに際立たせている。

 

 

ちなみに絵本の読み聞かせは子供や障がい者に対してだけでなく、
最近では老人ホームや高校の部活動でも行われているらしい。
実際、読み聞かせを行うだけで脳の機能が上がるのかもしれない。

 

ビジネスをする人の間では読書会などがよくされているらしいけど、
読み聞かせ会なんてあったら良いんじゃないかな、と思った。
LINE@の登録者様を対象に、月一で企画してみようかな(笑)

 

展覧会の最後の最後で色んな本が置いてあったけれど、懐かしい本も結構あった。
特に、いわむらかずおさんの14ひきのねずみシリーズなんて大好きでしょっちゅう読んでいた。
小学生の時、地元に美術館ができた際に父母と訪れたことがある。また行ってみたいなぁ。

 

子供も大人も夢中になれる絵本。

僕も芸大時代にいくつか絵本を作った。

 

別に絵本作家になりたいとは思わないけれど、
また何か作ってみたいなと思うし、
もし僕が世界に対して出来ることがあるかと考えたら、
そんな絵本を体現できる世界を実現できたら面白そうだな、と思った。

 

 

最後に…

 

 

基本的には無料で絵本を読みまくれたので、何も不満はなかったけれど…

 

 

 

ナンセンス絵本のコーナーに、何故エドワード・ゴーリーが無いのだぁぁぁぁ!!!!

 

 

 

 

…なんて、言っておきたかっただけ(笑)

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